飲食をする場合の「ヒト」が好む味覚とは…

人はたくさんのことで快感と満足感を得ることができます。「食べることが好き」「ストレスの発散方法は思いっきり食べること」というような人もいると思います。今回は「ヒト」が好む味覚を説明したいと思います。

      f:id:im01kru2403:20170903234608j:plain

 

飲食店を経営したいと思っている人や美味しいご飯や料理を作りたいと思っている人に伝えたいのが、「どうやった世間の人が料理やご飯を美味しいと思ってくれるか」ということです。当然、美味しい料理や世間の人が喜ぶご飯をつくらないと、みんな食べてくれません。料理を練習・修行して腕を上げることが求められるかもしれませんね。でも、料理の腕だけでそのような世間の人が美味しいと思うご飯・料理が作れるかというと…そうではありません。大事なことを忘れています。

  

それは・・・

 

「どうやった世間の人が料理やご飯を美味しいと思ってくれるか」ということを、逆に考えてみると、「世間の人はどんな物・味に美味しいと思うのか」ということを考えなければ絶対に美味しい料理は作れません。包丁捌きや盛り付けやアイデアが一流であることに付け足して、ヒトの味覚について知っておく必要があります。それを知っているだけで世間一般的な「ヒト」が好む味を作ることができます     

  f:id:im01kru2403:20170903234643j:plain

 

【ヒトが好む味とは…】

ヒトとは理科的に考えてみると生物の一種です。草食・肉食とかで分類すると「雑食」に当たります。生物学的に見ると、雑食の動物が好む味覚というのがわかっています。ということは、料理の腕はそこまでなくても、盛り付け自体がそんなにきれいでなくても、「ヒト」が好む味覚さえ知っているば、みんなが美味しいと思う料理・ご飯ができます。

「ヒト」が好む味覚(味)は3つあります。

 

 

①甘さ

一つ目の味覚は甘さです。これは皆さんもわかりやすいと思います。甘いものが好きという人も多いと思います。雑食の動物に限らず、多くの動物は熟れた果実や甘い蜜などを好む傾向があります。これは「ヒト」も同じです。

  f:id:im01kru2403:20170903234712j:plain

 

②塩気

二つ目の味覚は塩気です。え???っと思う人もいると思います。さっき1つ目で「甘さ」って言ったのにどういうこと?となりますよね。でも、これは本当なんです。では、一つ考えてほしいのですが、もし皆さんがお味噌汁を作っていました。そして、最後に味見をしてみると、ものすごく味が薄ったとします。このとき皆さんは何を入れますか? たぶん、味噌・塩・醤油といった「塩気」のきいた調味料を入れるはずです。七味や唐辛子のような「辛味」ではなく、酢のような「酸味」でもないと思います。なので、動物の舌は適度な塩気であれば、それをうま味として感じるのです

      f:id:im01kru2403:20170903234735j:plain

 

③油(バター)

三つ目の味覚はバターです。これは味なの?と思う人もいるかもしれません。味かどうかは置いといて、バターは「ヒト」が好む食材です。草食動物はこれには当てはまりませんが、肉食・雑食はこれに当てはまります。それはなぜかというと、自然界において肉・油というのは高エネルギーを持っていて、食料としてはとても適しているものなのです。なので、生物の歴史の中で、草などの植物を好むのではなく、肉・油を好むように「ヒト」や「ライオン」などは進化をしてきました。

 なので、もしパン屋をしたいのならば、大量のバターを入れてパンを作れば、バターの匂いと味を好む私たちは、そのパンを美味しいと思います。シチューやスープに大量のバターを入れれば、味がまろやかになったと感じて美味しく感じます。

   f:id:im01kru2403:20170903234806j:plain

 

 

私たち「ヒト」は動物である以上、遺伝子に刻まれた嗜好の好みが存在します。今までの内容を踏まえると、料理をつくるとき、味の調節やインパクトを出したいときは、「甘味」「塩気」「バター」で味を調えると美味しいものが出来上がります

 マーガリンとあんこのパン  塩キャラメル  塩バター  といった売れている商品がその証拠です!!笑

 

ぜひ皆さんも「ヒト」好む味覚を踏まえて美味しい料理を作ってみて下さい。