「お金を使う」ー人間の思考の傾向

前回は「ヒト」が好む味覚を説明させてもらいました。ヒトには生物学的に見て、味には好む傾向があるということでした。今回は味ではなくて「お金」についてお話したいと思います。味と同様に人間にも「このためにはお金を使う」という傾向があります。この傾向を知れば、商売をする場合、社会のニーズに応じて、ピンポイントなサービスや商品を考えることができます。ぜひ参考にしてみて下さい。

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人間がお金を使う傾向・分野は大きく分けて3つあります。皆さんは日頃は何にお金を使っていますか?こう聞かれると特にこれと決まっているものにお金を使っているというイメージが無い人もいると思います。ここでは、あくまでも傾向・分野の紹介です。それでは見ていきましょう。

 

1.健康

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1つ目の人間がお金を使うものは「健康」です。一昔前に比べると先進医療や科学が大きく発達し、平均寿命が延びました。このことにより、世の中の人はもっと元気で長生きしたい・健康であり続けたいを思う人や時間が増えていきました。当然、病気やケガよりも健康で元気の方がいいと思うのは当たり前です。なので、お年寄りを中心とする何か体に不健康のある人(持病やメタボリック、がん)は健康に対して敏感です。なので、特定保健用食品の「黒烏龍茶」や体の調子を整える「R-1」といったものが飛ぶように売れています。大した効果があるかはわからないのに…

特定保健用食品というのは効果が立証できないので、医薬品とは言えないけど…飲まないよりも飲んだ方がいいと思われる程度のものを言います。

なので、続けて飲んで健康に大きな変化が見られることはほとんどありません。なのに皆さんそう言った商品を買っていきます。それは、「健康」に対する意識からです。これを飲めば、健康で元気になれると思う期待感からお金を使ってしまいます。なので、このご時世、病院に行くとものすごい数の老人が健康を求めてやってきています。これからの時代、病院や健康を謳う商品はもっと大きな注目を浴びていきます。

 

 

2.教育

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2つ目の人間がお金を使うものは「教育」です。大学に行って、企業に就職する流れが主流になり、教育(学力)がより大切と認識されました。まして大企業に入るためには、国公立大学や難関私学に入ることが近道・大切と考えられ、「受験戦争」という言葉ができました。幼稚園から難関私立に通わせる「お受験」も同じですね。これは「将来、困らないように…」という思いの表れです。もうお解りですね。「健康」と同じように期待や不安から人間はお金を使ってしまうのです今、公立の中学生の塾へ行っている割合は約90%以上に上っています。(高校受験を考えている人のうち)これはものすごいことです。学校に行っているのに、せっかくの放課後を、お金を払ってまで時間を塾で過ごしているのです。冷静に考えたらおかしいですよね。でも、世間の人はその教育への投資が、将来の人生の変えるという思いでお金を払います。(別に塾に行って勉強をすることを否定しているわけではないです。笑)

これから少子化が進み、健康関係と同じように注目を浴びてくるのが「教育関係」です。塾や家庭教師、もしくは何か違う形で教育するシステムがチャンスかもしれませんね。

 

 

3.娯楽

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最後の3つ目の人がお金を使う物は「娯楽」です。これはわかりやすいかもしれませんね。皆さん自分の好きなものにお金を使います。そりゃそうですね。お酒やたばこ、ゴルフや趣味、習い事など生活の中で自分が娯楽と思っていることには財布のひもは緩いです。ここは一番イメージが付きやすいかもしれませんが…案外、商売しようとしてもなかなか難しいかもしれません。ただ、居酒屋やジムなど娯楽としてニーズがあるものに着目すれば、ビジネスとして戦えるかもしれません。

 

 

まとめると、人間は将来の期待感や不安感、また楽しみや快感に対してお金を使うことが言えます。「健康」「教員」「娯楽」という観点で世の中のお金の動きを見てみるとまた違った世界が見えてくるかもしれませんね!!